道徳教育
静かに歩く、目を閉じて周りの音に耳を傾けるなどの静粛練習で子供の中に静けさや安らぎが生まれ、静けさの素晴らしさも知ります。それはやがて自分の内面を見つめることにつながり、教会での毎日の祈りを通して知った神の大きな恵みに触れながら思いやりや優しさ、忍耐、従順、平和、愛といった人間が人間らしく生きるための大切な心が養われ自立へと向かっていきます。
日常生活の練習
私たちはいろいろな道具を使って生活しています。ここではそれら道具に通じる色々なものに触れながら物を理解し、扱う能力を身につけます。自分で自由に物を扱える意思と運動能力を身につけることで、精神も知性も発達していき自信を持ち自立につながります。
感覚教育
幼児期には、自分の周りにある特定のものに敏感に反応する時期がありますが、モンテッソーリはこれを「敏感期」と呼び、その吸収しようとする力を「吸収する心」と読んでいます。この時期に、豊かな感受性と洗練された動きを身につけることは、観察力や識別力を増し環境に積極的に取り組む態度が養われ、自分の人生を主体的・創造的に生きるための土台となります。
当園は、この時期に五官(目・耳・鼻・舌・皮膚)や属性(大きさ・色・形・手触り・重さ・温かさ)を磨くための様々な魅力ある教具を感覚分野別に用意し、感覚の発育を援助しています。
言語教育
子どもは話しことばが最も身につく時期が、話しことばの敏感期として挙げられている胎児の7か月~3歳前後までです。お母さんのおなかの中にいる時から、話し言葉の敏感期は始まっているのです。言語のもう一つの敏感期は、文字に対する敏感期です。その時期にその文字に対する興味や関心を満足させることのできる場があれば、そこで、子どもは集中現象を現すことになります。語らいを豊かにし、思っていることを素直に伝える力、話を聞いて理解する力を養い、文字の書き方や読む活動を通して使い方を知り、自己表現を拡大していきます。
算数教育
自分の年齢にこだわりを見せたりお風呂の中で数を数え続けたり、前の車のナンバープレートの数字を読んでみたりと、数の敏感期の表れは生活の中で見出すことができます。
ユニークな教具を通して、まず数と量として感覚的に把握させ、その後抽象的な数へと導くことにより、物事を正しく把握する力、忍耐力、計画性、持続性といった数学的頭脳を自然に養っていきます。この頭脳はもともと子供のうちに持っているもので、教具を使って効果的に引き出す手伝いをします。
文化教育
文化という名称は、モンテッソーリ教育独特のものです。子どもの興味や関心は、動物や宇宙、世界の国々など様々です。言語・算数以外に出てくる興味や関心を文化の敏感期としています。幅広い分野があり、奥の深い文化教育は、子ども達が探索せずにはいられない知的な好奇心を刺激することで、文化の正しい知識を学んで行きます。自分の好きな分野に出会う機会を与え、人を大切にし平和を愛する心を養います。
クッキング保育
毎月1回クッキング保育を取り入れています。食事の完成という目標に向かっての作業はフルに五感を使う体験ができ、自分の意志通りに動かせる手や体を養います。また、正確さや物事の順応性、社会性も身についていきます。
直接体験することで、色々な材料の性質(形、かたさ、色、匂い、味など)の違いを認識し、食事の出来上がっていく課程を知っていきます。食べ物を大切にする心、作る人への感謝の心も育っていくことを願っています。